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お茶の間科学 Archive

お腐れ様。

※生物的というか生化学的というか生理的にいやんなネタかもしれない。


庭仕事したわけですよ。
わが家では生ゴミは、地面に穴を掘って埋めてる。
地面に埋める前に、大きめのバケツにいれてボカシ混ぜて醗酵させるって手間をかけてるんすが。
しょーじき、ボカシの効果ってどうなんだろうね;ググってみると胡散臭いハナシがウヨウヨでてくるし、積極的な反オカルト派の人達からは完全にインチキ扱いされてたりするんすが。
まあ少なくとも、生ゴミにかけとくとかけないとではかなり見た目が変わったりして、生化学的にどうってより、むしろ精神衛生上よろしい効果がある、ような気がする......

で、そのボカシが切れてたので、しばらく使ってなかったのですよ。
んでバケツあけてみたら、プギャ――――。
乳酸菌・酵母・光合成細菌を主体とする有用微生物群じゃなくって、節足動物門昆虫綱双翅目と思わしきお子様達が集団で食事中でした......蓋をしっかり閉めてなかったので入り込んだようだ......。
ふと、そのお子様達が食い荒らした生ゴミの表面が一様に黒褐色になってるのですねえ。いつもの生ゴミと明らかに違うのですよ。おそらくお子様達の排泄物なんだろうけど、まったく見た目もニオイも違うし。ボカシを使うとあんまり悪臭はしないんすけどねえ。
まあなんにせよ、土に埋めてしまえば、土壌の大小生物達のエサになるわけなんですが。


さらにその後。
庭に水を撒こうとしたとき落ちてたプラ容器ふんずけたら......梅雨の期間中に溜まってた雨水が中で腐ってたんですぅ......二度目のプギャ――――。

この季節はいたるところで生物活動が活発ですのー;


タイムリーながら、腐敗という現象について。
以前にライフハッカーにこんな記事が載ってまして。

腐らないものは、食べてはいけない : ライフハッカー[日本版]

うーん、たまに、食にまつわるオカルトっぽい論説で似たようなのを見るんですよ......

こういうのとか。

生命のある腐る食べ物、生命のない腐らない食べ物|社長語録|フレッシュ佐武

このへんとか。
経営塾:腐らない食べ物 - livedoor Blog(ブログ)

「腐らない食べ物」なんかでググると、この手のページがわんさと。
だいたい「医食同源」だの「身土不二」だの「食育」だのって言葉もセットで出て来る。まとめて胡散臭く思えてしまうヨ;

余録。 蜂蜜は腐らないかも知れないけど、ボツリヌス菌がいたりすることもあるんで要注意だだだ。 *zabulog* : 蜂蜜は腐らない唯一の食べ物
さらにいえば、「腐らない食べ物」なんて珍しくもないし。チョコレートとか塩漬け、干物とか。


「健康な植物は虫がつかない」なんていうのは、鉢植え規模でも屋外で植物育てたことのない人だよなー;
野山の植物は自己防衛のために毒という形で殺虫成分を持ってるんだから、虫がつきにくいのもアタリマエ。
むしろ毒性のない植物のほうが少数派で、そういうのが野菜として栽培されてるわけじゃん。

食中毒事件の原因としては、添加物といった人工的なモノよりも、微生物や野草といった自然物のほうが多くて、多すぎてあんまりニュースにならない。
特に死亡例のほとんどはキノコや毒草、微生物。

加工しないと食べられない食物ってのも多い。

たとえば穀物。人間は生の澱粉はほとんど消化出来ないから、生米生麦生芋なんかは食べられないけど、人間以外の生物は消化吸収できるし。

ウナギも生だと血に毒があるので、加熱しないといかんのよね。
でもおそらくこの毒は微生物には効かないんで、ウナギの死体も腐るはず。

消化吸収と腐敗・醗酵と、確かに生物が食事するって点では同じだけど、細かいとこではかなり違う作用のはず。

たとえば、梅干しやジャムは、塩や砂糖を防腐剤として使うわけで。
塩や砂糖は強力な脱水作用があるから微生物が繁殖しない=腐らない。
......ああ、だから、マクロビオテックでは食塩も砂糖も毒だっていうのか......。
でも天然塩でも防腐効果はあると思うが。

人間は他から水分とれるから、塩辛だのアンゼリカだのチョコレート(ほとんど植物油脂で水分がないので腐らない)だの食べられるし。
細かいのいくら挙げてもキリがないんだが。


そういう、多細胞生物の消化吸収と単細胞生物による腐敗ってのは厳密にいえば全然違う過程なんだけど。

「腐らないものは、食べてはいけない」

なんて単純で抽象的で強い言葉を標語のように書いておけば。
腐るというのはどういうことか、腐らないものとはどんなものを指すのか、どうしてそれは腐らないのか、もし人間が食べたらどんな目にあうのか、どんな理由で食べてはいけないのか、といった具体的な部分は読み手が勝手に脳内で補完して、これはきっと食品添加物のことを指してるんだ、とか、思いこんでくれるわけでしょ。
でも、実際にはなにも説明していない、単に「いけない」って強い言葉で説得力を持たそうとしてるだけ。

そうやって、都合のいい点だけを取り上げて論を強調するのは、典型的な擬似科学の手法じゃん。

(擬似科学を批判すると、揚げ足取りだ、っていう人もいるわけですが。でも正当な科学の実証ってのは、揚げ足を取られないように摺り足で歩くような厳密さが要求されるわけですよ。
理系の大学とかいけば誰でも経験するはず)

アウトドアでの野草摘みに使える知識

Foraging Guide to Edible Wild Plants | EcoSalon - The Green Gathering
アウトドアでの野草摘みに使える知識 : ライフハッカー[日本版], 仕事も生活も上手くこなすライフハック情報満載のブログ・メディア

ライフハッカーに抄訳が載ってたけど面白そうだったので訳してみる。
どうやらアメリカでの事情らしいが。

「野草採集ガイド:美味しい野草20」
・キノコ
……いきなりキノコです;
原文だとmushroomてなってるけど、料理用語のマッシュルームでなく、茸全般のことだと思われ。

キノコ狩りをする前に、その地域に生える毒茸をすべて調べておくこと。たいていの茸は食べられるけれども、より安全を期するために。
決して生で食べないこと。虫食いのあるものも避けること。

……アメリカだと食用茸がそこらに生えまくってるんでしょうか;
慣れた人でも間違えることがあるとか、松茸だの食用の茸でもまれに毒化することがあるとか、ロクな話聞かないんだけどなー。
邦訳の記事でキノコ省いたのは懸命だよねー。

・クレソン
・ハコベ
(このへんは邦訳の記事で)

・wild rice
野の米……ってなにかと思ったら、マコモのことらしい。

背が高く川や小川の中に大きな群落を作るので小舟で簡単に集められる。
外観はヨシに似ているが、マコモは蛋白質の宝庫であり、その茎や若芽や種子、全体が食べられる。

最近、日本ではマコモダケって形で流行ってるぽい。

・クローバー

・Burdock
……て、ゴボウのことらしいっす。欧米だとハーブ扱いだっつーハナシを聞いたことが。日本などアジアだとフツーに野菜なんすけどね;
そういや花ってなじみがないよなあ、アザミぽいと思ったら、同じキク科だった。

この多年草のアザミは開けた牧草地や庭にはびこっているが、役たたずな雑草ではない。葉柄をはがせば生で食べられるし、根も立派な食用である。
ただし毒草のベラドンナと間違えないこと。

ベラドンナ(deadly nightshade)とあるので。
nightshadeてなにかと思ったら、イヌホウズキとか、あのへんのナス科だけど食べられないし火を点けて吸えもしない植物全般指すのかな。
そういやUltimaんなかでも「ナイトシェード」て魔法の触媒で出て来たっけ……(なんとなくキノコの仲間だと思ってたヨ、当時は)
deadlyてことは、その中でも特に危険ってことなのね;ベラドンナって名前は有名だけど。
花が咲いてたら間違えようがないけどね。
ナス科、どういうわけか、食用と有毒植物とが同居してる、ややこしい仲間なのだよね。ナスやピーマン、トウガラシは食用だけど、ベラドンナやタバコは死亡事故も起きたりするくらいだし。食用のホウズキもあった気がする。

・ダンデリオン
……ふつーにタンポポだわな。
ハーブ栽培の本にダンデリオンのページがあったけど、なんつーか……ワザワザ?;て気もする。
庭の手入れしなくてもそこら中に生えてくるし。

・Milkweed
「ミルクの草」、なんかオイシソーとおもったら、「トウワタ」のことらしいっす。
毒草やんけ。

トウワタは食べられるが毒でもある強心配糖体を含んでいる。
野草を食べるまえによく注意すること。全草を水にひたし、若芽の被毛をこそげ落とすこと。茹でることができる。種の鞘もまた食べられる。

強心配糖体、て、要は、心臓に作用する物質なわけで、ジギタリスだのフクジュソウだのスズランだのキョウチクトウだのでたまに死者が出たりするブツだよな。
……そんなもの食用で紹介するなよ;

・Thistles
アザミ。

国中いたるところの野原にはびこっている。トゲだらけの葉で知られているが、美味な香草としても使える。葉の尖ったところを取り除いて、根の外皮をむき、塩水で茹でる。

……だそーです。ゴボウと近い(つーてもキク科てとこまで同じだけだけど)から似たような感覚なんでしょうか。

・Cattails
原文の写真みてもなにがなんだかわかりません;どうやらガマの種類らしいが。

背の高い単子葉の花で水辺にある。若芽の外皮をむき白い芯をきれいな水ですすぎ、柔らかい若芽を生食するか調理する。デンプンを多く含んだ根もまた食べられる。

・Yucca
ユッカ、というらしい……ああああ、これ、昔、庭にあったやつだ!今初めて名前を知りましたヨ。……いや、シュロだったかも?

ユッカは乾燥地帯ではありふれていて、花弁を生で食べられる。果実も内部が白いうちは生で食べられる。

アメリカだと自生してるのかも知れないが、日本だと栽培してるはずなので、勝手に食べてはいかん気がする。
「中が白いうちは実も食べられる」て記述が気になる……おそらく時間で色が変わるんだろうけど、未熟で青いうちは不味いとか毒があるのか、それとも腐りやすくてすぐに色が変わるのか。あるいは色違いで白でないものは食用に適さないとかなのか。

・Persimmons
写真を見れば一目瞭然……柿。

古代ギリシア人が「神々の果物」と称したのは、このオレンジ色の、温暖な気候で育つ典型的な果物である。熟して柔らかくなれば生で食べられる。あるいは種を煎じてコーヒーとして飲むこともできる。

古代ギリシア人が云々てあるけど、柿は東アジア固有種なので、古代ギリシア人が知っていたのかどうか。
柿って和風の果物の典型って気がする。
以前、イタリアいったとき、オリーブ畑の薄青緑の畑の中に柿の木がぽつんとまぎれてて、11月ごろでちょうど実がついてて、イタリアなのになんだか日本の風景に見えてしまったヨ。
なんでも日本人がせっせと欧米に輸出したので、むこうでもメジャーな果物らしい。イタリアでもkakiって名前で市場で売ってた。
……でも柿の種コーヒーは初めて聞いた;奥が深い……(柿の葉を煎じて飲むのは聞いたことあるけどな;)

Persimmonてのは、本来は、アメリカガキを指すらしい。
日本でいう柿はDiospyros kaki、アメリカガキはDiospyros virginianaだからちょっと種族が違う。
調べてると、似たような名前のCrassostrea virginicaてのがあって……貝のほうの牡蠣だよコレ;
原文のブログだと干し柿のことはいっさい書いてないんだけどー。
アメリカでネイティブが干し柿を作ってたのがpersimmonらしい。干し柿にしてたっつーことは渋柿なんだろうなあ。
Kakiのほうも、本来は渋柿で、その突然変異として生まれたのが甘柿。これは日本原産なんだそうで。
……古代ギリシア人はいつ、甘柿を知ったのだ……

・Prickly Pear
写真見てなんとなくわかった、ウチワサボテン。

南のほうの乾燥地に繁茂しているサボテンの仲間の植物である。葉と果実、ともに食べられる。葉を食べるときは皮剥きナイフで刺を取り除き、外皮を剥いて焼く。果実は刺と皮を取り除くだけだ。

「ニューシネマパラダイス」の映画ん中で、主人公の少年が彼女とピックニックにいって、ウチワサボテンをサラダにするシーンを憶えてるんすが。
刻んでそのまま葉を皿にしてたよーな。
これもアメリカだとふつーに自生してるのかもだが日本だと栽培してるよねー。

・Bulrush
これも写真みてちっともわからん;モズのハヤニエいっぱいかとおもったヨー。
辞書ひいたら「ふとい」。なにが太いの……………………太藺だとやっとわかった;
他に、ガマ、パピルスを指したりも。ガマはガマ科だし、「太い藺」といっても藺草(畳表につかうやつ)はイグサ科で、どれがどれやら。

Bulrushは主に沼の中や周辺で見られる。その根や茎、種、すべてが生でも調理しても食べられる。

……説明、短っ。本文のブログでもこう;やる気ねーな。
英語版のwikipediaでbulrushを引くと、もっぱらカヤツリグサ科の植物が並んでるけど、食用て記述は見当たらない。
ただし、ガマ(Typha)は食用ってあるんで、こっちを指すのかもだけど、これ、cattailて名称で5つほど上に出てるんですが。この写真、ガマの穂が弾けたとこなのか;
ガマの穂っつーと因幡の白兎……某製薬会社の赤い兎は、鮫に皮をはがれて血まみれになってる白兎(それをオオクニヌシがガマの穂を処方して癒した)なんだそーで、可愛い絵の割にスプラッタな由来なのでした。

・Lamb’s Quarters
これもよく庭に生えてる雑草……アカザというらしい。

大抵の人はこの成長の早い一年草をただの雑草だとお持っているがしかし、実のところ、アカザは食用だし栄養価もすばらしい。種は健康的なスナックであり、葉と茎は調理するとホウレンソウに似た味がする。

……んだそーです。ほへ~~

・Leeks
リーキ。西洋ニラネギ、ポロネギともいうらしいです。

タマネギに似た外見とニオイがある野生のリーキは、春、森の奥に現れる。葉と球根、ともに、生でも蒸しても揚げても焼いても食べられる。

これも日本では一般的じゃないよなー。似たような植物はいろいろあるけど。

・Wild Carrot
これはフツーに、ノラニンジン、ニンジンの原種のことらしい。

野生のニンジンは食料品屋で買うものより固く木質である。乾燥地に育ち、根を食べられる。
ただし、近縁で有毒のドクゼリ(water hemlocks)やイヌニンジン(fool’s parsley)と間違えないこと。

……だったら紹介するなよ;
ドクゼリは毒草についての本に必ず載ってるくらい有名で、死亡例もあるそうな。
皮膚に塗っても死んだ例があるって、どんだけ~
たまに野草つみにいって中毒する事件があるけど、大概、キノコか、トリカブトか、ドクゼリだよな。

・Arrowhead
クワイのことらしいっす。

止水にまばらに生えている。水生植物の根にジャガイモに似た塊茎がついている。皮を剥いて焼くのがベスト。

……アメリカでは自生してるのか;(日本にも自生してるらしい)
私ゃあんまり好きでもなくて正月のお節料理のときくらいしか食べたことないのー。
原文、苦味の抜き方について書いてないんですが、アメリカ人に耐えられるのかっ!?
焼くと苦味が消えるんだろか。新鮮なものなら苦味が少ないとか?

・Spring Beauty

季節の始めに現れる。Spring Beautyは湿った森林に繁茂している。地面から顔を出している細い葉を引きぬくと新鮮な球茎が現れる。外皮をむき、球茎をゆすぎ、調理したりあるいは生で食べられる。

これも日本でなじみがないような……クレイトーニア(Claytonia)、別名Spring Beautyらしいです。

・Wild Onion
タマネギの野生種……かと思ったら、ノビルの近縁種らしいっす(タマネギの野生種は、現在、行方不明だそうな)。

岩場の斜面でも草原でも森でも、いたるところで見られる。においも味も栽培品種と似ている。
外皮を剥いて球根を塩水で茹でる。

センシティブなサイエンス。

昨今の大麻のニュースに絡んで、(Mixiの)某コミュでさっそく話題になってたんだけど。
「大麻って害があるの?」と。
昨日のNHKのクロ現でも大麻問題を取り上げてたけど、一方、WEBで大麻についてググれば、無害だとか少なくともタバコや酒よりも安全、ていってるページも山ほどあるわけで。
そのへん、科学と擬似科学の境目にある気がする。

大麻って、純粋に自然科学的な問題と、社会的な法規制や歴史なんかの人文科学系の問題があるんだよなあ。

自然科学的な問題でいえば、れっきとしたドラッグ、向精神薬の一種なんだけど、じゃあ、人間の精神や肉体に及ぼす効果がどれくらい強いのか、他の薬物と比べてどう、ってのがハッキリしない。
これが、コカインや覚醒剤やLSDといったハードドラッグ(コカインも覚醒剤もLSDも、天然由来の成分なんだが、ちっともヒトに優しくないな)だと、もっとはっきりとヨクナイ効果があるわけで。

しかし一方で、アルコールてものがあって......これもハードドラッグに分類される薬物なんだよな。依存性も危険性も高い。
あるいはニコチンも、依存性も高いし、危険性も高い。ニコチンそのものの毒性もあるけど、火事の原因として放火とタバコが毎年首位争いするくらいで。
(タバコの火事っつーと。横山光輝と、ホテルニュージャパンを思い出すんだよなあ)
煙による塵肺とか肺癌については、タバコでなくてもタダの紙を巻いて吸っても同じことだろうが。
それで、肝心の大麻の毒性については、実はよくわかってないらしい......日本では研究がほとんど進んでない、なにしろ研究目的の所持すら許されてないようで。

日本より研究の進んでる欧米からの報告だと、大麻の毒性はアルコールやタバコより低いらしい。
大麻は、分類ではソフトドラッグになるようだ。急性中毒での死亡例が報告されてないのと、依存性が低いこと。
Wikipedia見ても。(大麻精神病 - Wikipedia
ケッキョク。大麻そのものに酒やタバコ以上の毒性がある、という結論は出ていないようだ。


ただし......専門的な言い回しってのは注意が必要で。科学は真理ではなく近似に過ぎないので。
大麻の有害性について、研究があんまり進んでない、つまりサンプルが少ないのと。
人間に対しての影響が問題になるんだけど、人体実験もそう簡単にできない(戦争中とか、倫理面から研究者を監視する機構が働いてない状況でないと)し、薬物て生物種によってかなり影響が違うんで、動物実験も難しい。
(マタタビなんか猫には効くけど同じ哺乳類の人間には効かないしなあ)
「急性中毒での死亡例が報告されてない」というのは文字通り、そういう事件を専門家が学術誌などで発表してない、というだけのハナシで。もしかしたら急性中毒で死んだ人もいるかも知れないけど学術誌などに報告されてない、あるいは他の死因と診断されてしまってるのかも知れないし、あるいはそういう死亡例を扱った専門家はいるけど公に発表していない、のかも。


ハードドラッグな酒やタバコと、ソフトドラッグの大麻との、扱われ方の違いが、人文科学系の問題になるわけだ。

酒が危険な薬物なのに禁止できないのは、まさに、歴史や伝統の問題。現にアメリカで禁酒法なんてやってみたけど酒より禁酒法の害のほうが大きかったわけで。
(ずっと危険な密造酒が横行して、死んだり障害負った人が多かったし、あるいはギャングの資金源になったり)

タバコについてはもっと複雑で......15世紀にアメリカ大陸から他の地域へ広まっていったんだけど、当時からタバコを胡散臭がる人達はいたわけで。
例えば、シェイクスピア(16世紀)の作品には、タバコとワインは出てこないんだそうな。当時の国王、ヘンリー8世やエリザベスがタバコを嫌ってたのが理由らしい。
(ワインは、イギリスの宿敵のフランスの産物だから、と。たしかアジモフが書いてたハナシ)
日本でも。江戸時代、山田浅衛門の初代の話で、刀の試斬の場で、嫡男だった人が煙管を吸ったってのが無礼だってんで廃嫡されて弟子が2代目を継いだ、そうな。つまり当時すでに公式の場での喫煙は禁止されてたわけだな。
明治時代だと子供の喫煙も許可されてた。子供の喫煙が禁止されたのは贅沢品だからであって依存性が問題になったわけではない――(と高校ん時の社会の教師がいってたが、ほんとかどーか)
だけど、現代でも喫煙そのものが禁止されていない理由は、第一に、政府の税収としてバカにできないから。それに他の向精神薬よりかは派手な影響がないし。
今でも、各国で全面禁止しない理由の一つは、税金の問題。

......ても、日本で覚醒剤だのが禁止されたのだって戦後なんだけどな。
メタンフェタミン(商品名ヒロポン)なんて最悪ていわれるドラッグだって、戦争中は愛国薬っていって軍で使ってたくらいだし。特攻機のパイロットに飲ませだり。
そんなわけで、終戦直後に、軍から放出されたヒロポンが広く出まわってシャブ中が増えて社会問題になったんで規制されるようになった......と。
(ヒロポンはエフェドリンから合成されるけど、エフェドリンは生薬の麻黄から。発見したのは日本人。日本の偉大な発明品の一つなわけだ)
坂口安吾あたりの無頼派作家とか。(「坂口安吾 安吾巷談 麻薬・自殺・宗教」......これ読むと、ヒロポンの錠剤を肴に酒飲んでたりしたらしいな;「覚醒剤の害を経験したことがない」なんて書いてるけど、薬物中毒の末に49才で死んでるし。宗教を麻薬に例えるのはレーニンの引用だろか。共産主義を批判してるくせに)
折口信夫も遺品整理してたらゴッソリとヤクが出て来たとかどーとか(弟子の弟子から聞いたハナシ)。

タバコを禁止しない理由の、もう一つは。
タバコ程度の比較的穏健なドラッグを禁止すると、地下に潜って、ギャングの資金源になることと、危険なドラッグへの呼び水になってしまうこと。
だから、タバコくらいは許可しておこう、と。
だけど、これ、大麻擁護論でも同じことがいわれるんだよな;
(オランダはその理由で大麻を管理しつつ許可してる)


昨日のクロ現では、大麻を規制する側から書いてた――まあNHKとしては当然のスタンスだ――んで、危険性を強調してたんだけど、でも、しょ――じきハッキリしない。
啓蒙活動とかしてる人達をとりあげてたんだけど、科学的に、大麻を薬品として研究してる人が一切出てこないから......というか日本にはいないんだろか;
依存症の更生施設も紹介してたけど..................あくまでも更生施設であって、治療施設じゃないんだよな;

別に大麻でなくても、酒やギャンブルでも、同じように依存症になるわけだし。
あるいは、大麻をキッカケに、ハードなドラッグ、コカインや覚醒剤に発展して、それの依存症のほうが重篤なのは確かで、果たして大麻だけで更生施設に入らなきゃいけないような事態になるのかどーか。

あと、(Mixiの)コミュで出た話題のひとつで、大麻の毒性が酒やタバコより低いのだとしたら、大麻の所持や喫煙だけで刑事罰になるのは、あまりに重過ぎるんじゃないか、それが社会復帰の妨げになるんじゃないのか、と。
このへんは日本の社会のヨクナイとこって気もする。
規制を厳罰化して、ちょっとでも道を踏み外したら人生オワリ、それがいやなら全く道を踏み外すな、って制度にしちゃうんだよね。
ちょっとした好奇心からのミスへのフェイルセイフをあんまり考えてないような。


さらに社会的な問題を挙げるなら。
そうやって、禁止派は危険性を強調し、擁護派は無害だと主張するけど、その間の隔たりがあまりにも大きすぎる。
真実はその間のどこかにあるはずなんだけど、どっちも「自分のほうが正しい」というだけで、妥協点が見えてこない。
そうすると、情報の信頼性が薄れるわけだよ。
「TVや新聞では危険だっていってるけどウソだ、マスゴミを信用するな」って風潮が出来ちゃう。
実のところ、情報の信用性っていうなら、マスコミのほうがまだ、WEBページよりも信頼性が高いんだけど、マスコミを批判するのがカッコイイって思ってる、一種の権威主義があって。
それに、人間はだいたい本能的な欲求に忠実だから、禁欲的なほうよりも、ハッピーなほうを採用したくなるでしょー。
まあ、禁止派も擁護派も、どっちにしろ、ほとんどは、生化学の研究のプロが自分の研究で出た結論に基づいて薬理作用について発言してるわけじゃないから。


だからさ、そういう、具体的な問題点を明確にしないと、議論が明後日の方向いっちゃいそうで。
そゆのも問題だよなー。

科学と非科学の間

はてなのタグでニセ科学を定点観測してるんだけどー。
(このタグが面白いのは、ハヤリスタリについて、賛否両論、一言ある人達が書いてて、いろんな意見が見られるところ)
はてなブックマーク - タグ ニセ科学

ちょっと前は、「水伝テラワロス」とか、と学会風、あるいはもっと真面目にデバンキングのほうが多かったんだけど、このとこは、ニセ科学批判批判みたいな、保守反動系のが増えて来た。

例えば、「プラシーボでも効果があるならいいじゃん」とか......(同じような要旨のブログがいくつかあるんだな;)
要は、「科学だのニセ科学だのなんて見方次第じゃん」って相対化してるわけだよな。

確かにそういうのも一理ある、というか、ニセ科学批判批判はある意味かなりイイトコついてると思う。
「ニセ科学批判ってだけで思考停止してる」ってな。

だけどなにか釈然としない......科学とニセ科学は絶対に違うものだし、見方で変わるようなものじゃないし、レメディはタダの砂糖水か純水なんだし、水伝信者がどんなに頑張っても炭からダイアモンドを作ることはできないし......

と思ってたら、こんなエントリーが。

ヴィトンのバッグに置き換えろ :: Archives

そうだよなー、つまり、そういうことなんだよなー、と。

科学、というのは、一種のブランドなんだ。
ヴィトンとかシャネルなんかの高級ブランドっていうのは、なにより品質があって、バッグひとつが何十万とか何百万とか何千万とか、そういう値段がつくのも無理ないくらいに品質を厳選してるわけだよ。
1頭分の牛の皮から1つしか作らないとかね。素材を数年間寝かせるとか。
ブランド品の値段は、そういう品質や伝統に裏打ちされてるんだよ。
だけど、ニセモノは、見た目だけブランド品に見せかけて、客を騙す――だからこそ「ニセ」なんだ。

例えば、プラシーボ効果について、要は「気のせい」なんだけど、ホメオパシー信者は「気のせい」って言葉嫌うんだよな;
ホメオパシー協会なんかのHPみてみると、いかにも科学っぽい説明してるワケよ。波動がどうのとかさ。
でも、その「波動」について科学的な裏づけはない。
それってヴィトンのモノグラムやシャネルのCCマークと同じように、表面的にマネできる飾りに過ぎないじゃん。
あるいは、ただ「綺麗な言葉遣いを心掛けましょう」っていうなら真っ当な道徳教育なんだけど、それが水の結晶が云々って科学的っぽい説明を付けようとするから、ニセ科学になるんだよ。


んで、ニセ科学批判批判者も、ニセ科学伝道者も、あるいはたまにニセ科学批判者ですら同じ轍を踏んでることがあるわけよ。
なんていうか、自然科学と人文科学をゴッチャにしてるというか、唯物論に凝り固まってるというか、主観と客観がわかってないというか......

水伝批判のブログについてたコメで、(そのブログへの批判で)「人が死んだら終わりで何も残らないと子供に教えるようなものだ」てあったのを見たことがあるんだけど。
このコメ書いた人は、人間が物理的な肉体でしか存在してないと思ってるようで。オカルト論者の典型的な誤謬なんだが......
人が死んでたとえ肉体は滅びても、その人の遺したもの、他の人々の記憶や、いろんな遺品という形で、人間は残るでしょ。
だけど、それは、人が死んだらこの世界とは別の死後の世界にいってそこからメッセージを送ってくるんじゃなくって、肉体と精神、物質と情報は全く別の次元のものってこと。だって生きてるうちからその人についての記憶や記録は存在するんだし。

例えば、本てのは、物質的には、紙とインクの集合体でしかないけど、そのインクの配置から読んだ人の心の中に浮かぶものは、たしかにその本の中にあったもの。

人は、生きてるうちでも直に他人になにか影響を与えるわけじゃなくて、なんらかの媒体を通じてでしか影響できないんだよな。
それは、人が、この物理世界に直に生きてるわけではなくて、あくまで、脳が作り出した世界の中に生きてるに過ぎないから。
同じ物体を見ても、人によって見え方が違う。例えば私にはドイツ語で書かれた本はただの紙の束にすぎないけど、他の人には小説だったり詩だったりマニュアルだったり。


オカルト論者にしろ、あるいはヘボなオカルト批判者にしろ、そういうことがわかってなくて、自分は世界を直に見ていて他人も同じものを見てると思ってるようなんだな。
水伝なんかその最たる例だけどさー。自分の主観で「綺麗」なものは水にとっても「綺麗」で、その結晶の結果も「綺麗」......どこまでも単一な物質世界。そこには、人が「言葉」をみたときの想い、それを書いた人や字や状況や、そういった全てを総合して「綺麗な言葉」と感じる過程はない。
ブランド物のたとえでいうなら、見た目が同じなら素材が合皮のパチモンでも同じ、っていうことなんだよな。そのブランド品がその値段に至るまでの過程(単に素材だけじゃなくて会社の歴史とか信用とかも含めて)といった表面に見えない部分は存在しないものとしてるわけよ。

唯物論でいうなら、もうひとつ。
自分にとって心地よい言葉が正しくて他の人にも共通して心地よい、って考える傾向がオカルト主義者にはあるようで。この論法は、自然科学に限らず、歴史修正主義だの陰謀論だのみたいな人文科学の分野でも見られるわけで。
(最近だと、田母神の論文......あれなんか典型的な陰謀論だし。「博士の異常な愛情」まんまじゃんって思うとすっげえ恐い......でも、あんなヤバい人が軍の指揮官にいても大丈夫だったんだから、日本は平和だ......平和憲法があってよかったヨ)


「プラシーボでも効くならそれでいいじゃん」っていう意見もあるけど。
でも、実際にプラシーボでどこまで有効なのか?あるいは、プラシーボの気休めで満足してしまって、もっと重篤な症状があるのに気付かないかも知れない。
(オカルト療法の一番の害はソレ;)
だいたい、ホメオパシーなんか、「効いた」って体験談は山ほどあるけど、実際に「効く」って効能は科学的なテストでは確かめられたことがないでしょー。雑誌の裏表紙に載ってる「幸福のペンダント」とおなじで。
んで、「効かない」とか「余計に悪化した」場合は、「好転反応」っていうしなー;これも典型的なオカルト用語(副作用はないけど好転反応はあるって......それは単にいい効果がでなくて悪い効果だけが出たってだけじゃん)。
薬は単に人間の肉体に生化学の反応を起こすだけで、その反応結果が、人間に都合がいいとか悪いとかってだけ。「薬も過ぎれば毒になる」ってやつで。善悪は人の心の中にある概念であって、物質そのものに善悪の属性があるわけじゃないから。
(だけど、ホメオパシーのHP見ると、まるで、植物が善だから人間にも都合のいい効果がある、てこと書いてあるわけよー。んじゃ、トリカブトだのキョウチクトウだのマオウだのオオアサだのコカノキだのから作ったレメディはどんな効果があるんだろうかね)


んだども。
なんでも頭ごなしに批判、というか反発すればいいってわけでもないとおもうんだが。
どうせこいつはニセ科学だからってなにがなんでも否定するのもどーかと。
むしろ、どうしてその人、信者にしろ教祖にしろ、そんなことを言い出したのか、どこに誤謬があるのかを探求するほうが大事なんじゃね?
とにかく、「真理」なんてのは誰にもわからない。科学は推測と近似に過ぎない。
飛行機が飛ぶ原理だってベルヌーイの法則以上にはわかってないけど、実際に航空力学に基づいて設計した飛行機は飛ぶし、それ以前に昆虫は何億年も前から空を飛んでるんだし。その何億年も前の昆虫だろうが今の飛行機だろうが、空を飛ぶ原理は同じで、けして念力で空中浮揚してるわけじゃない。
ダーウィニズムだって仮説に過ぎないけど、メンデルの法則に基づいた交配は現実に観察できるんだし。(でも、地球上のすべての生物とウィルスが、DNA・RNAの、たった5種類の塩基で遺伝子を構成してるってのは、ダーウィニズムの物証にならないかね)
目の前には現実があって、オカルトも科学もそれへの解釈なだけ。んで、破綻して切り捨てられた元科学が、オカルトになるわけよー。
(ニュートンは星占いを科学だと思ってたし、200年前ならホメオパシーも瀉血と同様の医学の一つだったし、100年前は幽霊も科学だった......今ではどれも科学からは切り捨てられたんだけど)
肝心なのは、なぜにその説が誕生して、そして今では切り捨てられたか、ってことなんじゃないかと。

愛のデバンク。

なんで(日本で)デバンキングとか反オカルトが、インテリ層や理系以外に広まんないかって理由のひとつが、わかった気がした。

まず、ビリーバーやその予備軍と、懐疑論陣営とは、目指すとこがまるで違って、実は接点がありそうでないってのがあって。
オカルトにはまる人が求めてるのは、安心だったり心の平穏なんだよ;病気やなんかで不安を抱えてるから、救いを求めてるワケ。
だからオカルトの論説っていうのは大抵、人々の心を慰撫するようになってるし、とても主観的で独善的。
怪しげな療法だとか、超古代文明とか、差別主義とか、陰謀論とか、歴史修正主義とか。
対して、懐疑論は科学的な正確さ、というか、客観的な視点を目指してるから、ハナシが噛み合おうはずがない......

オカルトを広めようとする人達(まあ商売にしてる人が多いけど)だけが一方的に悪いわけでもなくて、反オカルトの人達もまた......

例えば。
「うちのコが身体が弱いんで、レメディ使おうかと思ってるんですけど、どうでしょう」って質問があったとするでしょ。
懐疑論者のコミュニティでこんなこといおうものなら、「自分でもっと調べろ」とか、まあ、大抵は批難の嵐だわな。嫌味混じりで。
でも、ホメオパシーのビリーバーだったら、「そんなときはコレをつかったほうがいい」って、懇切丁寧に教えてくれるし、相談に乗ってくれたりもする。

どっちのほうに、人はついていくと思うんだ?
ほんとに病弱な被保護者を抱えてる人だったらさ。


はっきりいって。
保守系とかオカルト信者の人のほうが、人間として付き合いやすいんすよ。
バイト先でつくづく実感したけどねー(笑)
(頼りになる、いい人だなーって上司は右翼団体のメンツだったり。
元ヤンキーだったらしい人も、すごくいい人だったのー。
なんかの折りに、その人が「風さそう花よりもなお......」て口ずさんだので、私が「浅野内匠頭ですねー」て相槌打ったら、「知ってるの?」て驚かれたな......w
その職場、忠臣蔵知ってるのはミギーな人くらいだったんだな......古典に造詣深い人いなさそう......)
人が出来てる、というか......自分に自信がある、んだろうな。

不安からアヤシゲな論説に落ち込んで心の平安を見付けた人は、かつての自分と同じように不安に駆られてる人を見たら、ほっておけない、親身になって、自分と同じように、安らいで欲しい、って思うものなのかも知れない。
自分の身から出た親切心や友愛に支えられてるから、こういうのは強いよ。

いくら、科学の論説を振りかざしても、そこに人間はいない。個人を離れてとことん客観性を追求していこうというのが科学だから。

詐術

Browser.js [論点 29] 人を騙すのに効果的な4つの方法とは?

興味深かった記事。
しかし、

でも、実は、ここからが本当の人を騙す腕の見せ所だったりします。
その手法について、私の考えをいくつか紹介してみましょう。

とあるわりに、どこが詐術のキモなのか、正解が書いてないんで、これって片手落ちダヨナー。

最初の問題はすごく有名。この問題だけは上のページでも解答してあるけど。

(1)固定概念を上手く利用する

これを説明するために、例えば、こういう例を挙げましょう。
※原文は英文だった気がする。残念ながらどの本で読んだかは失念してしまいました。ごめんなさい。でも、私の記憶の範囲で書くとこんな感じとなります。

父親のいない、ある少年が、自転車で学校へと向かう途中に交通事故にあってしまった。衝突したのは大きなトラックで、降りてきた男は乱暴そうな男だった。その男は何もせずにずっと少年を見つめていた。自転車はひどく損傷し、少年の容体もよくなかった。そして、通行人のサラリーマン風の男がすぐさま病院に通報したおかげで、すぐに救急車が来ることとなった。少年は到着した救急車で、とある病院に運ばれ、治療を受けることになった。しかし、その担当することとなったこの病院の院長である医師は少年を見るや否や「おお、なんということだ、この少年は私の息子だ」と嘆いた。 これはどういうことか。

これ、私は、「頭の体操」だったかで読んだ気がする。
似たような、トリックを紹介した本では筆頭に上がる文章だけど。
当時は、これが充分トリックになったんだけど、今現在ではちょっと時代遅れだよね。固定観念というよりは、「一般論」というか、パラダイムというか......多くの人が漠然と思い込んでるコト。

答えは、「医者は女性だった」。
多分、最初の問題では、場面場面をハッキリと脳裏に描き易いように文章ができてるとおもう。
だから、その場面に登場する「医者」が問題になるワケ。


(2)思考を縛る

これは正解が書いてないけど......おそらくは。
「車に乗る前に撃ち殺した。」あたりではないかと。
要は、走ってる車の車輪を銃で撃って止める必要はない、わけで。

似たような......トンチ問答でこーゆーのがあるんですヨ。

Q1「ある猟師が、1mしか弾の飛ばない銃で、10m先の枝に止まってる鳥を撃ち落とした。どういうことか」 A1「銃の長さが9mあった。」

これを受けて次の問題。

Q2「ある猟師が、1mしか弾の飛ばない銃で、10m先の枝に止まってる鳥を撃ち落とした。どういうことか。もちろん銃の長さは普通で、9mもない」 A2「弾の長さが9mあった。」

更に続くんです。

Q3「ある猟師が、1mしか弾の飛ばない銃で、10m先の枝に止まってる鳥を撃ち落とした。どういうことか。もちろん銃も弾も長さは普通で、9mもない」 A3「腕の長さが9mあった。」

3問続けて出すことがキモ。
むしろこの問題は(1)のほうに近いけど、「銃」ってことで思い出した。

(3)答えを与える

これも解答はないが......「リスニングは2回聴いた」じゃいけないん??
......リスニングのテストって、複数回聴いちゃいけないんだろか?
(私ゃ大学は付属高校からだったので、リスニング以前に、センター試験も共通一次も、どころか入試自体受けてないんでサッパリわからん)
そうでなければ、「リスニング以外は完璧に解答できた。」

(4)最後に
ここで上げられてるツバメの話のトリックは。 多分、最後のツバメの巣の料理のハナシ。上のほうに「泥と枯草を唾液で固めて巣を作る」とあるので、食用には向かないと思う; キモとして、「□参考:ツバメ - Wikipedia」て文がいいね。 こう書いとくだけで、「Wikipediaにもある記述」って印象で信憑性が増すわけデス。 ちなみに、Wikpediaのほうにはちゃんと、ツバメの巣は食用ではないってなってるんだけど、多くの人は、「□参考:ツバメ - Wikipedia」という文を見ただけで、実際にWikiepdiaを見ようとはしない。 (ちなみに......食用にする「燕の巣」は、イワツバメの巣で、海草と唾液で作られてるから食べられる)


ここで挙げられてるような、トリック、詐術ってのが好きで。
小さい頃、ミステリ小説が割と好きだったんすけどね。
割と、っていうのは、直に、トリックのほうに興味が移って。ミステリのトリックだけを紹介した本とかさ。更に、ポピュラーサイエンスにも興味が沸いたり。
ま――今の本格推理小説はあんまり興味ないんだけどー。
(だって、トリック偏重しすぎて、小説としてダメダメなんだもん~
島田荘司は10冊くらい読んだけど、他の有名な作家の読んだらあまりに下らなすぎて泣けて来ちゃったし。でもそんな作家が絶賛されてるようなジャンルなんて、読む気にならんヨ......)

そういう中で、やっぱ、マイケルスレイド、すげぇと思った。
特に「ヘッドハンター」のトリックにはひたすら感服。最後の一行まで真犯人がわからなかったヨ!
トリックがすごいと思ったのは、島田荘司の「占星術殺人事件」以来カモ。

上記のページでは挙げられてないけど。

よく使われる詐術の一つに、「感情を利用する」っていうのもあると思うんだがなー。
単純な、善悪の感情とか、好悪の感情を、巧くくすぐる。
オカルト商売とか、歴史修正主義なんかはモロにこのタイプ。
新自由主義だってこの手のオカルトなんじゃないかって気がするんだが(人の欲望を否定しないんだから――アダムスミスみたいに「経済的に豊かな人は心も豊か」っていっちゃうとね)。

「こうであって欲しい」→「こうであるべきだ」→「こうである」ってふうに、一つの考えが成長していくワケですよ。

例えば。
「発明は、1%の閃きと99%の努力である」ってエジソンの言葉。これ、道徳を語る場で取り上げるときは、必ず、「努力が大事」って意味で解釈されるんすが。
元々のニュアンスは、むしろ、正反対に、「1%の閃きがなければ99%の努力は無駄になる」んだそーで。
......エジソン本人の性格(意固地で因業で、あまり親しみやすいとは言い難かったようだ)からしても、そっちのほうが合ってる気がする。

あと、よく問題にされる、「健全な魂は健全な肉体に宿る」て言葉。

閑話休題。「健全な魂は健全な肉体に宿る」ということわざに傷つきながら大学に入りました。そこで、ラテン語の先生から、この言葉がローマ時代の詩人ユウェナリスの『風刺詩集』(10,365行)から来ていて、原文ではラテン語で"Orandum est, ut sit mens sana in corpore sano."ということを知りました。これは祈願文で「健全な魂は健全な肉体に宿ることを祈る」という意味です。つまり、ユウェナリスは当時の、中味が空っぽの筋肉マンを皮肉って歌ったのです。彼はまた「市民は政治的関心を捨ててから久しい。いまでは委縮して、たった二つのことだけ気をもんでいる。パンとサーカスを」とため息をついたのでした。
(http://www.toyama-cmt.ac.jp/~kanagawa/education/gengogaku4.html)

これを、今現在、体育会系が使うような意味で広めたのは、ナチスだそ――で。
(ちなみに、ナチス、スローガンとか宣伝だけ見れば、もー清く正しく美しくのオンパレードなんですヨ。
健康志向を国家規模で言い出したのもナチスだし。禁煙運動とかさ。
その目的のために、彼らの基準から見て、清くも正しくも美しくもないモノは、排除する、抹殺するって方式を取ったわけで)

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