Home > 映画 > 「蒲田行進曲」

「蒲田行進曲」

  • Posted by: 華猫
  • 2009年1月 2日 01:15
  • 映画

深作の。TVでやってたのでついつい観てしまう。

つかへい×深作デスヨ。
もーシナリオも演出も配役も完璧。
笑って泣ける堂々たる大作。

82年の映画だけあって……風間杜夫若いwww松坂慶子も若い(笑)平田満は、あんまり変わった気がしないねえ。

なんでも。戦前に、東京の蒲田に松竹の映画撮影所があって、そこのテーマソングが「蒲田行進曲」。
この映画でもテーマ曲になってる、有名な曲。
元はアメリカの「Song of the vagabonds」。
Youtube。→http://jp.youtube.com/watch?v=nxF0q9618cY
んで、その撮影所を舞台にした群像劇を、つかこうへいが台本書いて舞台化して、さらに深作欣二が映画化したのが、この映画。

なんだけど。
よくよく観ると、映画の舞台はあくまでリアルタイムの1982年の京都の東映撮影所(うずまさ映画村で有名な)なんすよ。
これってある意味すごいヨ;
ライバル会社が舞台で、モロにそのライバル会社を髣髴とさせるタイトルをつけて(つかへい、脚本を小説化したときは、いったん、「銀ちゃんのこと」ってタイトルにしてるんだよね)。
映画界の舞台裏なんて、古今東西どこもまあったく変わんない、って意味なんだろうけどさ(笑)

風間杜夫演じる銀ちゃんが主役みたいに書かれてるけど、実際、ストーリーの中心は、平田満の安ちゃん。
この配役からしてスゴイというか……「2枚目で目立ちたがりやだけど大根のスター」って、それこそ当時の風間杜夫への評価そのままだし(笑)
(風間杜夫、昔はそういわれてたんだよ……あの長い台詞をよく言えたもんだってちょっと感心しちゃったw)
当時の平田満てどうだったろう……なんかもースターに心酔する取巻きって役にハマりすぎてて。

この映画のテーマって、一言でいうなら、撮影所の狂気なんだよね(笑)
銀ちゃんにしろ安ちゃんにしろ、蟹江啓三の監督(深作監督まんまじゃないかって気がする)にしろ、原田大二郎の演じる銀ちゃんのライバルにしろ……
誰も彼もが狂気に取り憑かれてやがる。
安ちゃんがあれほど銀ちゃんに服従してるのも、実は銀ちゃんなんかじゃなくてその背中の向こうにある撮影所、映画界てものに狂恋してる。
イイ映画を撮るためなら人死にも辞さない……
クライマックス、いよいよ階段落ち撮るぞーってときに、撮影所の社長とか重役方がみんな集まって来ちゃう、なんてもー恐いくらい。

でもなにが一番恐いって、そういう撮影所の狂気が、誇張はあれど、現実ってとこなんだよなー。
(撮影中の事故死なんてよく聞くしなあ。ビッグモローやブランドンリーが私の知る範囲では有名だけど。主役が撮影中に事故死したケース)

最後の最後、病室のシーンすら、セットでした、ってオチも圧倒的。
(ハリウッドの「ゲットショーティ」もオチが似てるけど、アリガチなきもする)
まるでエッシャーの絵のような入れ子構造だわ;

深作って、狂気をよく撮ってる気がする。
「四谷怪談」ももろにそうだし。「バトルロイヤル」とかさ。

Comments:0

Comment Form

Trackbacks:0

TrackBack URL for this entry
http://w6.oroti.com/~poiz/mt422/mt-tb.cgi/84
Listed below are links to weblogs that reference
「蒲田行進曲」 from day * day

Home > 映画 > 「蒲田行進曲」

Search
Feeds

Return to page top


(緊急)オロチサーバー全URL変更します!